26 ベビーボーナス

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        〓オーストラリア・北クィーンズランド発〓

              【トロピカルな毎日】

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ベビーボーナス

ごぶさたしておりました。出産・育児のため、2ヶ月ほどお休みをいただいて
おりましたが、無事出産し、育児に追われています。
おまけに12月中旬には、待ち望んでいた、2匹目の犬の到着。赤ちゃんと子犬の
世話と、忙しい日々を送っております。

新米ではありますが、母親の視点で、オーストラリアの生活をお届けいたします。

さて、オーストラリアでは子供を産んだ女性に「ベビーボーナス」を支給する
制度を導入後、出生率が他の先進諸国よりかなり上がったことが政府の統計
からわかりました。
昨年の政府機関であるセンターリンクの資料によると、2005-06年に
誕生した赤ちゃんは、前年より1万人以上も多かったとか。前年度は3000
豪ドル(約27万円)であった、出産給付金は2006年7月には4000豪
ドル(約36万円)に増額されました。人口統計学者によると、出産給付と
低金利、例失業率が重なり、ベビーブームをもたらしたようだと指摘しています。
昨年のオーストラリアの出生率は1.8で、2003年の1.72から上昇。
そして、高年齢の出産も増えているとか。

病院の産婦人科に勤める友人によると、すでに子供がいる女性が、さらに2人目、
3人目、4人目を産むケースが多いとか。

オーストラリアはこのベビーボーナスだけではなく、子供を育てる上で様々な
助成金が得られるので、子供が3~4人いたら、働かなくとも食べていけるとか。
逆に、認可保育園へ支払う金額が高いので、子供を預けて働くのは、かえって
経済的にたいへんだとも言われています。

私が妊娠して、最初に言われたのが、とりあえず何件でもいいから、保育園の
予約を片っ端から入れておいたほうがいいなんて。15ヶ月以上の子供を
預かってくれる保育園は比較的みつけやすいのですが、15ヶ月未満の子供を
預ける保育園を見つけるのは至難の業。

私は幸い、公務員で、規定で子供が2歳の誕生日になるまで育児休暇を取っても、
職場復帰が保障されているので、思い切って2歳の誕生日前後まで、働かないかも。。

さてさて、こんなわけで、今は主婦・子育てにど~っぷりつかっております。

Wald@北クィーンズランド
メール  :wald0306@hotmail.com

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2006年9月19日号

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        〓オーストラリア・クィーンズランド発〓

              【トロピカルな毎日】

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9月に入り、日中はかなり暖かくなり、車の中では冷房が欠かせません。
オーストラリアもガソリンの値段が上がり続けています。とはいえ、まだまだ
4WD車を多く見かけますが、小型車に買い換える人もでてきているようです。

さて、9月4日に、オーストラリアの有名人、スティーブ・アーウィンがポート
ダグラスで、ドキュメンタリーの撮影中に、エイに心臓を刺されて、44歳と
いう若さで亡くなりました。

クロコダイル・ハンター(映画の役者ではない)で有名だった彼なので、ワニに
食べられてというのならまだしも、エイに刺されて、その刺されどころが悪くて
亡くなるとは、思いもよらぬ死因でした。

オーストラリア動物園を私費を投じて経営しており、彼を偲んでたくさんの人々
が、その後彼の動物園を訪れています。その動物園で、彼は自分の生後1ヶ月の
赤ちゃんを、クロコダイルショーの中で、ワニに近づけたりと、危険な行為を
させたとして、非難を受けたことがあります。

“Crikey(クライキー)”という感嘆詞を良く使うことで有名な彼。クィーンズ
ランド州の親善大使でもあり、オーストラリアではかなり有名人です。テレビに
も頻繁に出演し、マスコミの関心を最大限に集め、環境保護を訴え続けてきま
した。

その日、職場で書類整理をしていたら、突然同僚が入ってきて、興奮して「Steve
Irwin was killed (スティーブ・アーウィンが死んだ)」と。この場合”killed
“なんですね。その後、別のエリアで、他の同僚とおしゃべりをしていたら、
別の女性がやってきて、同じことを言って、そして、すぐにラジオをつけて、
皆でラジオを聞き入っていました。

その夜のSBSワールドニュースではさすがにトップニュースではなかったけど、
ABC(日本のNHKのような)のクィーンズランド放送では、トップニュース。
その後も、毎日関連ニュースが続いています。もちろん新聞でも同じ扱い。

そして、9月20日に「お別れの会」が、その動物園で行われますが、その入場
券もニュースによると20分弱でなくなってしまったとか。
驚いたのが豪首相のジョン・ハワードとクィーンズランド州知事のピーター・
ビィーティーまで出席するとのこと。

正直、我が家では彼の人気にびっくりです。環境保護、自然に関心の高いオース
トラリア人にとって、スティーブ・アーゥインは英雄なのでしょう。

さて、次はちょっとお堅い政治のお話。9月9日は、クィーンズランド州議会
議員選挙が行われました。豪では、選挙権がある人は、投票が義務付けられて
おり、投票をしないと罰金が課されます。

こちらは、日本のように選挙カー、街頭での選挙演説などないのですが、選挙の
前になると、テレビ、新聞などに、候補者自身や党の広告や他の党を揶揄する
広告が頻繁に出てきます。

現在のクィーンズランド州のビィーティー知事率いる労働党は、1998年に
誕生し、2001年と2004年の選挙でも圧勝しましたが、外国人医師の医療
ミスを始め、医療従事者不足による相次ぐ病院の緊急病棟や出産病棟の閉鎖といった
病院行政や、干ばつに悩む州南東部の水不足問題などをめぐって批判を浴びており、
勝利が危ぶまれていたようですが、ふたを開けてみれば、またまた圧勝でした。

ややこしいのが、連邦政府の与党は、労働党でなく、自由党です。党首であり、豪首相
のジョン・ハワードは、オーストラリアで2番目に長い任期を務める首相です。

私は豪市民ではないので、選挙権がないのですが、豪市民の相方は、普段は
あまりテレビは見なくとも、選挙の日は、選挙速報をテレビで見るのを楽しみに
しています。

1997年にイギリスで、ブレア首相が勝利した翌日、学校で、とても若い
スタッフが興奮気味に、労働党勝利のニュースを話してくれたことに驚きを
感じました。日本より、一般の市民が政治に関心を持っている、そんな印象を
受けました。

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■□ ■□■出たっきり邦人■北米・オセアニア編■06□07□21□450■□■         〓オーストラリア・クィーンズランド発〓               

【トロピカルな毎日】                 

 ..21..

トロピカルな冬のはずですが、今年は曇りや雨が時々あって、乾燥した庭にはうれしうるおいです。晴れた日は、日中は気温が25度近くまで上がり、乾燥していてとても気持ちよいお天気です。1年中こんなお天気が続いたらいいのにとぜいたくな願いを抱いています。

さて、つい1週間前に昇級試験を受けました。

私は、現在公務員ですので、職種ごとに等級が決まっており、お給料も決まっています。昨年の10月から始めたときは、ただの専門職としてPO (practical officer) 2でしたが、4月末にそれまでの上司である、senior(シニアー:管理する側になります)が退職し、そのポジションが空いたため、とりあえずacting (臨時代理)として働いていましたが、正式にそのポジションに応募し、先週の面接となりました。

まずHR(Human Resources:人事課)からJD:job description(職務内容説明書)が全職員あてにe-mailされます。同時に、全国版と地元の新聞の求人欄と、journal (業界の雑誌)にも求人広告が出されます。通常は3週間後の締め切り。そして、応募書類が審査され、一次書類審査通過者が約3週間後に面接を受けます。

私の仕事の場合、極端な人手不足なので一次審査で落ちることは無いでしょう。

職務内容の説明書には、ポジション番号、ポジション タイトル、勤務地、等級などとawardと呼ばれる基準のお給料、そしてもちろん締め切りが明記されています。そして、position requirementsやassessment criteriaと呼ばれる、要求される資質のようなものも明記されています。

履歴書に、このアセスメントクライテリアに沿って、自分を売り込む詳細を織り込む必要があります。今回の場合、5つのクライテリアがありました。10月にPO2 に応募した際とほとんど変わりは無いのですが、今回は管理職としての資質を問われるクライテリアが加えられています。そして、それぞれのクライテリアに比重が当てられていて、もちろん一番重要なクライテリアは、その比重が高くなっています。

10月に提出した履歴書に、少し加えて、友人の他の部門のシニアにチェックしてもらったところ、ひとつのクライテリアに約1ページの記述をすべきとの厳しい意見。そして、いろいろアドバイスをもらったものの、2週間ほど悩みましたが、多少は増えたものの、あきらめて提出してしまいました。

その数日後、職場のセミナーのひとつで、job application and interview skills (応募書類と面接の技術)と題したセミナーが開かれたので参加しました。これはどうやら毎月開かれているようです。

ご存知のように欧米では頻繁にさらによい条件を求めて転職します。私の職場では特に規模が大きいので、事務部門も職員が多く、いろいろな職や部門があり、事務部門と看護婦は、小さな移動が頻繁にあります。 セミナーではまさしく「目からうろこ」でした。どうやってないものから自分を売り込むか、その技術はすばらしい。そして、そこでの最大のアドバイスは、「応募書類で全てが決まってしまう」、つまり、応募書類の中で自分の全てを売り込まなくてはいけない。そして、字数制限があったら、そのぎりぎりまで増やし、決して、制限よりかなり少ない次数での提出をしない。書類審査で、クライテリアごとに点数がつけられ、比重とともに計算され、その点数が高い順に一次審査に通る。だから、書類に書き込まなければ無いも同然。つまり、一次審査さえ通れば、あとは、面接でその書類にあることを売り込めばいいのだと。とはいえ、私はすでに履歴書を提出済みでしたので、遅かったのですが、それでも面接の準備は役立ちました。

そして面接当日。面接の15分前に、アセスメントクライテリアに沿った質問を渡され、それを読み、面接に備えます。そして、面接の部屋へ。そこには3人の面接官。ほとんどマネージメント(管理)に対する考え方を問われるものですが、同時に医療従事者としての知識も織り込まなくてはいけません。 そして、アセスメントクライテリアに沿わない質問、例えば個人的な質問はされてはいけないことになっています。面接が終わったのは1時間後。疲れました。

欧米社会で働く以上、この過程になれなくてはいけませんね。でも、ほとんど同僚は「自分も苦手でいつも緊張する」と慰めてくれました。 この結果がわかるのは通常3週間後です。それから書類にサインしてと、お役所仕事ですので、時間がかかりますが、結果はどうなることやら。。。

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トロピカルな毎日 21

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今月の「出た邦」です

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        〓オーストラリア・クィーンズランド発〓

              【トロピカルな毎日】

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4月末から数週間、珍しく雨が続きました。今年は雨季である1~2月に雨が
少なかったので、恵みの雨ですが、続いた雨で家の中がカビだらけ。。。
オーストラリア国内で、南の方の寒い所に行くときにしか着ない皮のコートや、
バック、ベルトなどにもかび。風通しの悪い場所の壁にもカビらしき模様。。。

知り合いから、暑くなくても換気の為に天井の扇風機を回すことを薦められま
した。ウォークインクローゼットには、天井の扇風機がないので、小型の扇風機
を持ち込んで、早速毎日数時間回しています。スーパーでは日本のような便利な
防虫剤や吸湿剤なんてみかけません。あるのは、昔ながらの樟脳か、それに
ちょっと“け”がはえた程度のもの、あるいは、杉のボール。

おしゃれをするのは、コンサートやディナーに出かけるときぐらい(それでも、
日本で会社に勤めていたとき程度の格好)なので、いまだに日本に会社勤め時代
の服が残されています。。。日本で着るのはもはや。。ですが、オーストラリア
ではまだまだいけるはずですが、こんな環境では、持ってくるのにも勇気が要り
ます。

さて、4月25日に、タスマニア州のビーコンスフィールド(Beaconsfield)で
小さな地震が起こり、金鉱で地中に3人が閉じ込められました。残念ながら翌日
一人が遺体で発見、残りの二人の安否が気遣われていたところ、1週間ほどして、
その二人の生存が確認されました。彼らは、金鉱で使う大きなかごの中にいた
ために無事で、亡くなった男性は、そのかごの車を運転していたそうです。

5月9日の早朝、彼ら二人は無事救出されました。この日は、どのニュース番組
も予定を変更、延長して、救出の模様を報道していました。

生存が確認されてから救助のために、まず、他の穴から、彼らへの食料を送る
穴が掘られました。最初に、何日も食べ物を口にしていないので、救助隊員が、
栄養ドリンク(医学的な)を管から差し入れたそうです。

ジョークを忘れないオーストラリア人。
「こんな飲み物じゃなく、ハムエッグが欲しい」とのリクエスト。

何か欲しいものがないかと質問には、「土曜日の新聞」との答え。理由を聞くと、
「土曜の新聞に載っている求人広告を見て、次の仕事を探す」とのこと。

救助が難航しているある日、「自分たちの今いるところは2スターホテルだ。
二人のスターがいるんだから」と。

救助が終盤に差し掛かったある日の夕食は、それぞれの奥様手作りのチキン
スープとパンプキンスープだったとか。

今晩にでも救助かと思われた日が何日か続きました。閉じ込められた場所の
手前の岩がとてつもなく硬かったとか。二次災害を防ぐために、最後の部分は
機械でなく、道具を使って人力で岩を砕いていったそうです。

無事に救助された後、彼らのために急遽地下に設置されたシャワーをあびて、
ひげをそり、地上にエレベーターで上がってきて、ドアを開けて、表に出てきた
その瞬間は、私もいろいろなチャンネルをはしごをして、感動を持って見続け
ました。そして、彼らはエレベーター脇にかけてある自分の名前の札をひったく
るようにはがし、家族との抱擁。

シャワーを浴びて、ひげを剃ってから、表に出てくる、またその後も救急車に
乗って、40キロ離れた病院へ搬送される際に、救急車のドアを開けて、皆に
手を振る様子、オーストラリアらしいなと思いました。

この日は、この小さな金鉱の町は、朝は喜びにあふれ、午後は亡くなった方の
お葬式で悲しみに満ちた、思い出に残る一日だったようです。そして、地元の
パブは朝から満員。

1.2メートル四方のかごに二人の大人が閉じ込められて、そこで2週間も過ごす。
さぞかし、大変だと思います。報道されていたのは、二人ともいつも前向きに、
そして、ジョークを絶やさず、カントリーミュージックなど、お気に入りの音楽
をリクエストしたりして、がんばったようです。

この2週間の報道の間、有名な記者が、記者会見の途中に自分が質問をした直後、
気分が悪くなり、記者会見の群れから離れ、倒れ、そこで救助のために待機して
いた救急隊員の救助も報われず、亡くなったという事件もありました。

オーストラリアは、資源に恵まれた国です。こういった鉱山で働く人も少なく
ありません。私が住む町にも、亜鉛、ニッケル、銅の生成工場があり、また
この町から内陸部の鉱山まで、通っている人もかなりいます。この通っている
というのは、たとえば7日間鉱山で働いて、飛行機で戻って、3日間休み、
また飛行機で鉱山に戻るということです(人によって、このシフトは違います)。

技術が発達した今の世の中でも、こうした事故は相変わらず後を絶ちません。
こういった自然資源のおかげもあり、オーストラリアの景気は、安定が続いて
います。
いつか、こういった事故が完全に防げる世の中になる日が来るのでしょうか。

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