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あいつのせいで。。。。

先週、はじめての患者さんからこんな言葉がでた。

「2005年に血の水ぶくれができたから、ポダイアトリストに行って、その彼女がメスでそれを開けた結果、六週間後にその親指を切断したんだ。だからそれきりポダイアトリストには行ってない。」

こんな話時々あります。うちの職場でも私が産休中におこなった陥入爪の手術後、化膿して、結果指を切断、そして数ヵ月後に膝下切断で、クレームが発生しこともあります。

医療従事者として、ある程度のリスクを背負って治療している以上、こういったケースは起こりえる。ただ、医療従事者として残念なのは、これらの人々が、問題がおきたときにすぐにその当事者に戻らず、他に行き、きちんとした手当てを受けず、結果、手遅れで、最悪の事態を招くことが残念でならない。そして、医療従事者として、その結果を知らされず、影で後ろ指差されるのは、本当に残念なことです。

このケースの場合、当事者は私の元同僚。そしてこの患者さんがこの治療を受けた際に間違いなく私はここで働いていたから、もしかして、私がこの患者さんを診ていたかもしれなくて、そして、私が彼に「あいつのせいで」と一生思われていた本人だったかもしれない。

結局、話し合い、説明して、彼は納得して、私の治療(今回も同じ血の水ぶくれ)を受け、明日、再診の予約をした。

私たちにできることは、精一杯自分が今できる最善の治療を最善の方法でする。それでもいろいろな悪条件が重なり、こんな結果が起こりえる。

私はポダイアトリストとして働くことが好きだし、自分の職業を誇りに思っているし、後悔してないけど、時々こんなことがあると、ちょっと後ろを振り向きたくなる。。。。そして下を見つめてしまいます。

でも、患者さんは来るし(ずーっと毎日オーバーブッキングだし)、ほとんどの患者さんは感謝してくれるし(万人を幸せにすることは不可能です)、がんばるしかないよね。

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Palm Islandへ初上陸

昨日は、仕事でPalm Islandへ行ってまいりました。月に一度、糖尿病チームと一緒にプライベートポダイアトリストが派遣されているんだけど、その彼が、今北米に研修中なので、「私、行きたい」と立候補し、行って来た次第。周りに、「今度Palm行くんだ」と楽しそうに言うと、結構皆呆気にとられて、どうやら行ってみたいと思う人は少ないらしいと発見。

でも、ビーチはきれいだし、小さな飛行機(10人乗り)に乗って行くし、普通の人は上陸許可が下りないし、行ってみたいと思うのは普通じゃないか???

ともあれ、昨日。あいにくイースターの週末から続く雨で、視界は、あまりよくなかったけど、ラッキーなことに操縦席に座ることをパイロットの若いかっこいいお兄ちゃんに指示された。「あ、君、一番前に座って、右側ね。かばんがあるから、それを足の下において座ってもらわなきゃいけないんだけど。」その時点で、まだ、操縦席ってわかってない私。飛行機に乗り込んで、それが操縦席とわかり、けっこうびびり。だって足を伸ばせば、ペダル、手をちょっと前に出せば操縦桿に触れるんだもん。そうこうしているうちに、他の乗客全て乗り込み、パイロットも外の点検を終え乗り込み、操縦席(私の左)に座る。そして、点検を続ける。エンジンを入れると、一言私に、「あ、そのペダルと操縦桿障らないでね」、あたりまえだけど、そういわれてほっとした。だって、もし、「一緒にペダル踏んでね」なんていわれたらどうしようともちょっと考えた私。。。

そして15分の飛行で到着。思ったより家がたくさんあって(一応人口3500人らしい)、イースターの学校のお休みで、道端に子供たちはたくさんいるし、犬もうろうろ、おまけに馬もいるし。

てなわけで、Palm Island初上陸、願いがかなり、疲労とともに、快い満足感の一日でございました。

Palmで見た足については。。。。結局この日はUlcerはまったくなく、いわゆる爪切りとたこ魚の目削りの日でした。病院側の患者さんで、私がいまだかつて見たことない長~い爪。思わず写真撮りたかったけど、暑かったから面倒くさくなった私。あとは、普段見てるアボリジニの人々と同じ。Palmは時給100ドル以上払っているらしいが(私は、ピンはねされて時給40ドル、でも、いいんだ。)、患者を集めて、本土に連れてきたほうがよっぽど 安上がりのような気がする。だって、私のほかに、糖尿病医二人、糖尿病エデュケーター一人、栄養士一人一緒にくるんだもん)。だけど、患者を集めて飛行機に乗せて病院に連れてくるほうがもっとたいへんなのだろうね。

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