« 脚の長さ1メ~トル | トップページ | 大根がない。。。 »

今月の「出た邦」です

□■□                              □■□
■□■出たっきり邦人■北米・オセアニア編■06□05□19□434■□■
□■□                              □■□

        〓オーストラリア・クィーンズランド発〓

              【トロピカルな毎日】

                 ..20..
     

4月末から数週間、珍しく雨が続きました。今年は雨季である1~2月に雨が
少なかったので、恵みの雨ですが、続いた雨で家の中がカビだらけ。。。
オーストラリア国内で、南の方の寒い所に行くときにしか着ない皮のコートや、
バック、ベルトなどにもかび。風通しの悪い場所の壁にもカビらしき模様。。。

知り合いから、暑くなくても換気の為に天井の扇風機を回すことを薦められま
した。ウォークインクローゼットには、天井の扇風機がないので、小型の扇風機
を持ち込んで、早速毎日数時間回しています。スーパーでは日本のような便利な
防虫剤や吸湿剤なんてみかけません。あるのは、昔ながらの樟脳か、それに
ちょっと“け”がはえた程度のもの、あるいは、杉のボール。

おしゃれをするのは、コンサートやディナーに出かけるときぐらい(それでも、
日本で会社に勤めていたとき程度の格好)なので、いまだに日本に会社勤め時代
の服が残されています。。。日本で着るのはもはや。。ですが、オーストラリア
ではまだまだいけるはずですが、こんな環境では、持ってくるのにも勇気が要り
ます。

さて、4月25日に、タスマニア州のビーコンスフィールド(Beaconsfield)で
小さな地震が起こり、金鉱で地中に3人が閉じ込められました。残念ながら翌日
一人が遺体で発見、残りの二人の安否が気遣われていたところ、1週間ほどして、
その二人の生存が確認されました。彼らは、金鉱で使う大きなかごの中にいた
ために無事で、亡くなった男性は、そのかごの車を運転していたそうです。

5月9日の早朝、彼ら二人は無事救出されました。この日は、どのニュース番組
も予定を変更、延長して、救出の模様を報道していました。

生存が確認されてから救助のために、まず、他の穴から、彼らへの食料を送る
穴が掘られました。最初に、何日も食べ物を口にしていないので、救助隊員が、
栄養ドリンク(医学的な)を管から差し入れたそうです。

ジョークを忘れないオーストラリア人。
「こんな飲み物じゃなく、ハムエッグが欲しい」とのリクエスト。

何か欲しいものがないかと質問には、「土曜日の新聞」との答え。理由を聞くと、
「土曜の新聞に載っている求人広告を見て、次の仕事を探す」とのこと。

救助が難航しているある日、「自分たちの今いるところは2スターホテルだ。
二人のスターがいるんだから」と。

救助が終盤に差し掛かったある日の夕食は、それぞれの奥様手作りのチキン
スープとパンプキンスープだったとか。

今晩にでも救助かと思われた日が何日か続きました。閉じ込められた場所の
手前の岩がとてつもなく硬かったとか。二次災害を防ぐために、最後の部分は
機械でなく、道具を使って人力で岩を砕いていったそうです。

無事に救助された後、彼らのために急遽地下に設置されたシャワーをあびて、
ひげをそり、地上にエレベーターで上がってきて、ドアを開けて、表に出てきた
その瞬間は、私もいろいろなチャンネルをはしごをして、感動を持って見続け
ました。そして、彼らはエレベーター脇にかけてある自分の名前の札をひったく
るようにはがし、家族との抱擁。

シャワーを浴びて、ひげを剃ってから、表に出てくる、またその後も救急車に
乗って、40キロ離れた病院へ搬送される際に、救急車のドアを開けて、皆に
手を振る様子、オーストラリアらしいなと思いました。

この日は、この小さな金鉱の町は、朝は喜びにあふれ、午後は亡くなった方の
お葬式で悲しみに満ちた、思い出に残る一日だったようです。そして、地元の
パブは朝から満員。

1.2メートル四方のかごに二人の大人が閉じ込められて、そこで2週間も過ごす。
さぞかし、大変だと思います。報道されていたのは、二人ともいつも前向きに、
そして、ジョークを絶やさず、カントリーミュージックなど、お気に入りの音楽
をリクエストしたりして、がんばったようです。

この2週間の報道の間、有名な記者が、記者会見の途中に自分が質問をした直後、
気分が悪くなり、記者会見の群れから離れ、倒れ、そこで救助のために待機して
いた救急隊員の救助も報われず、亡くなったという事件もありました。

オーストラリアは、資源に恵まれた国です。こういった鉱山で働く人も少なく
ありません。私が住む町にも、亜鉛、ニッケル、銅の生成工場があり、また
この町から内陸部の鉱山まで、通っている人もかなりいます。この通っている
というのは、たとえば7日間鉱山で働いて、飛行機で戻って、3日間休み、
また飛行機で鉱山に戻るということです(人によって、このシフトは違います)。

技術が発達した今の世の中でも、こうした事故は相変わらず後を絶ちません。
こういった自然資源のおかげもあり、オーストラリアの景気は、安定が続いて
います。
いつか、こういった事故が完全に防げる世の中になる日が来るのでしょうか。

|

« 脚の長さ1メ~トル | トップページ | 大根がない。。。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 脚の長さ1メ~トル | トップページ | 大根がない。。。 »